長屋王・吉備内親王陵近鉄生駒線の平群駅から歩いて5分くらいのところに長屋王陵と吉備内親王陵が仲良く並んで建造されています。長屋王は奈良時代の皇族、公卿。正二位左大臣。 皇親勢力の巨頭として政界の重鎮となったが、対立する藤原氏の陰謀といわれる長屋王の変で自害しました。 【長屋王】 父:高市皇子 (天武天皇の皇子) 母:御名部皇女 (元明天皇の同母姉) 弟:鈴鹿王 妹:河内女王・山形女王 妃:吉備内親王 - 草壁皇子と元明天皇の娘 男子:膳夫王:桑田王:葛木王:鉤取王 妃:藤原長娥子 - 藤原不比等の娘 男子:安宿王 :黄文王 :山背王 女子:教勝 妃:智努女王 女子:円方女王 妃:安倍大刀自 女子:賀茂女王 妃:石川夫人 【吉備内親王】 吉備内親王は草壁皇子と元明天皇の次女。元正天皇、文武天皇の姉妹。長屋王の妃。長屋王の変で自殺に追い込まれました。 父:草壁皇子 母:阿陪皇女(元明天皇) 同母兄姉:氷高皇女(元正天皇)、珂瑠皇子(文武天皇) 夫:長屋王 子:膳夫王・葛木王・鉤取王・桑田王 長屋王は藤原氏の勢力拡大のために無実の罪で殺されました。 そして、一族もろとも自殺に追いやられたのです。 悲しいですね。 先日紹介させていただいた里中満知子さんの『天上の虹』にも登場しますが、『長屋王残照記』ではより詳しいことが分かると思います。 私はまだ読んではいないのですが、豊田有恒『長屋王横死事件』 杉本苑子『穢土荘厳』 安部龍太郎『長屋王の変』 藤川桂介『宇宙皇子』なども有名のようです。 また、宝塚歌劇団でも『たまゆらの記』 という題名で長屋王ことをされているみたいですね。 古代史の悲劇のヒーロを選ぶとすれば、私でしたら大津の皇子、の次に長屋王だと思います。 あとは、有間皇子や安積皇子も悲しいですよね。 若いうちに残念でたまりませんが、いつまでも日本人の心の中には残り続けるのでしょうね。 |